幌加内高校オリジナル授業。沖縄について学んでみよう(日本地理)
来週から見学旅行で沖縄に行く幌加内高校の2年生。
そんな彼らの〝ウキウキ感〟を汲み取って、本日のオンライン授業は沖縄の文化と学校では教えてくれない沖縄について勉強してみましょう。
見学旅行に役立たない情報ばかりになるでしょうが、行く前に事前に知っておいて損はない。
なんくるあるさ、幌加内。
こんにちわ。幌加内高校ですが何か?
日本の外国OKINAWA
日本人が沖縄に渡航するのに、パスポートを必要としなくなったのは1972年と比較的最近の話。それまで、沖縄に行く際は日本人でもパスポートが必要でした(ガチ)
それまで沖縄で使われていたお金は「B円」という、沖縄独自の通貨が使われていました。
おじいちゃん、おばあちゃんの世代の人ならこれらのことは知っている人ばかりではないでしょうか。
現在でこそ、日本語が一般的に使われていますが、それまでは琉球方言が沖縄の第一言語で、鹿児島の奄美大島から沖縄の尖閣諸島にある島々まで、日本語以外の言葉が使用されていました。
沖縄方面に住む、高齢者は日本語のことを「大和(ヤマト)言葉(日本語)」と言う人も少なくはありません。
実は暑くない沖縄
沖縄=暑っちっちな県
まあ、間違いではないのですが、実は夏の最高気温なら東京や大阪の方が上になります。
夏になるとニュースでよく見るのではないでしょうか。
〝埼玉県の〇〇市で最高気温40℃〟などという、殺人的なレベルの気温の高さ。
埼玉で40℃を超える気温になったとしても、沖縄でそこまで気温が上がることはありません。
沖縄の最高気温の上限は、大体35℃前後。しかし、最低気温も高いというのが沖縄の特徴。
最高気温35℃。最低気温33℃。というような気温差が沖縄ですね。
沖縄本島と尖閣諸島は違う?!
多くの日本人が沖縄と言われて、イメージするのが「沖縄本島」。
その沖縄本島から南へ約300k m離れた尖閣諸島では沖縄本島の文化や言葉と違うものばかりです。宮古島や石垣島の島の中では地区ごとに言葉の違いがあり、小さな島の中でも町内によって言葉が違う時代がありました。
沖縄本島が戦時中に大きなダメージを受けたのとは反対に、尖閣諸島でのダメージはほぼなし。
沖縄本島では「エイサー」という踊り(雨乞いがルーツと言われている)があり、尖閣諸島の宮古島では「クイチャー」という、同じようで同じではない、似たような文化があります。
エイサー
クイチャー
北海道と同じように、独自の文化を持ち合わせる沖縄では同じ県内の中でも様々な顔を持ち合わせています。
また、沖縄本島の海と尖閣諸島の海も似ているようで、似ていないのが実際のところです。
沖縄本島の海はご存知の通り、綺麗なスカイブルーの海ですが、尖閣諸島の海は言葉で表現のできないほど綺麗なスカイブルーの海が広がります。
特に宮古島では川がないことが理由で、海の水は透き通った透明度を誇り「東洋一のビーチ」と呼ばれる美しさを兼ね備えています。
お墓で宴会
沖縄では普段、多くの日本人が使用している暦の他に「旧暦」を使用している土地柄です。
多くの家庭では、日本や多くの海外で利用されているグレゴリオ暦をベースとしています。
ちなみに、先日オンライン授業を行ったネパールではネパール暦を利用しているので一般的に今は2021年ですが、ネパールのネパール暦では現在2078年となります。
ちょっと話は逸れましたが、国や地域の中でも同じ暦を使っていないということも知っておきましょう。
さて、見出しのお墓で宴会という沖縄の文化。
ちょっと沖縄のお墓の使える画像がないので実際に画像を見たい方は「沖縄 お墓」で検索。その沖縄の墓地では旧正月に親戚一同が集結し、お墓を囲んで宴会を始めます。
お墓を囲んで宴会を行うことで、亡くなった故人を敬う、もてなすという意味合いを持っています。
墓地ではおごそかにする日本の多くの文化と、お墓では宴を開いて宴会を始める沖縄の人ととはでは文化や物事の捉え方の違いがいくつもあります。
宴会大好き沖縄人
日本で一番宴会が好きな沖縄の人々。
あまりにも宴会が好きで、入院をしている病院の中でも宴会を始めるため「オトーリ禁止」という紙が病院の中には貼られるほどです。
「オトーリ」とは沖縄の宮古島で行われている言わば、お酒の飲み会のことで、宮古島ではいたるところで「オトーリ」が始まり、皆さんご存知の〝泡盛〟で盛り上がります。
アルコール中毒になる確率が日本でも一番高く、沖縄県の社会問題になっていることも事実。南国の陽気な気質と、温暖な気候がお酒をついつい早める環境にしてしまうのでしょうか。
ただし、みんなで集まって、賑やかにすることはいいことですね。
高校生はあまり入ることはないでしょうが、いくつかの居酒屋ではお店の中で沖縄文化独特の三線ライブが行われます。
日本の中でも居酒屋で当たり前のようにライブがセットされている地域は沖縄がダントツで多いと思います。
観光客も多い地域なので、このようなおもてなしは琉球気分を味わうことができて楽しむことができます。
OKINAWA is OKINAWA
インドではゴア州という地域があり、あまりにもインドの中ではインドらしくない地域のため、GOA is GOA と呼ばれる町があります。
要は、「ゴアはインドではなくゴアという国だよね」と区別されるほど、インドの中でも雰囲気が全く違う町なのです。
海外を旅する旅人の間ではすでに定説になっているGOA is GOA
これと同じく、やっぱりOKINAWAはOKINAWAであって、文化や言葉、もっと言えば沖縄に住む人々と九州以北で生活をする日本人の意識や考え方ですら違いがあります。
特に沖縄に点在する島々では島独自のルールで成り立っているため、必ずしも日本の法律が強いわけでもありません。これは沖縄に限らず、小さな諸島や田舎町でも当てはまることではないでしょうか。
そもそもが、数十年前までパスポートが必要だった沖縄。北海道と同じで、日本語の通じる外国みたいなものです。
おわりに
どこまで信憑性のあるルーツかはわかりませんが、沖縄出身の人と、北海道に昔から住むアイヌの人には似たルーツがあると言われています。
また、アイヌの人々もそのようなことを耳にすることがあることでしょう。北海道と沖縄の距離は約3000km
昔々は本州を飛ばして、沖縄の人たちが北海道に根を張り、アイヌとして先住民になったのでしょうか。
日本はまだまだ不思議な国ですね。
普段の生活の中であまり気にすることではないかもしれませんが、沖縄人のルーツが北海道に関係があるのか、ちょっと気にしながら見学旅行を楽しんでください。
まあ、南国気分でそれどころではないかもしれませんがね。
それでわでわ。