地域みらい留学生という旅人が幌加内にやってきた
2021年。4月8日。
北海道雨竜郡幌加内町。
本日も絶好調の雪。というか軽く吹雪。
だって世界の幌加内だもの。世間一般の〝春〟の定義を覆し、舞うわ降るわの白の世界。
ようこそ北海道。うるわしゅう幌加内。
こんにちわ。幌加内高校ですが何か?
君たちは留学生という名の旅人
若干15、6歳で自分で判断をして自らの生きる土地を決める。
親元を離れて知らない土地で、新しい学校生活と新しい自分に出会いに行く。
決して小さな決断ではなく、自ら不安と期待に入り込むその勇気と決断を幌加内高校は高く評価します。
今年度、幌加内高校へ〝地域みらい留学365〟という内閣府が新しく始めた制度を利用して、国内留学を決めた4人の留学生。
首都圏を中心にやってきた彼らにとって、北海道幌加内高校はまるで違う国にやってきた感覚に陥る環境ではないでしょうか。
大きな都市に住む高校生が1年間地方の高校へ留学できる〝地域みらい留学365〟という新たな制度。
受け入れる側の高校や町にとってもワクワクと胸を躍らせる留学制度であり、留学する生徒や親御さんにとっても期待と不安が胸いっぱいのプロジェクトです。
国内でできる外国生活
多くの日本人にとって、北海道や沖縄はまるで日本語の通じる外国と言っても過言ではないでしょう。
いや、場合によっては言葉すら通じないのが北海道や沖縄という土地柄の魅力です。
海外留学がしばらくの間難しい状況になった今の時代。
国内で海外留学により近い経験を積むことができるのが「地域みらい留学」です。
確かに北海道や沖縄で外国語漬けの生活をすることは難しいかもしれません。しかし、得ることのできる経験値は海外留学をすることと同じくらい様々な経験をすることができるでしょう。
また、普段出会うことのない地域の人や見ることのない景色、経験することのない学校生活など多くの目新しさを感じることができます。
君たちの旅のお供に
旅とは外国へ行って旅行をすることではありません。
知らない土地へ行って、初めて見る景色に感動するだけではありません。
学校で知らないことや初めてのことを学び、初めて出会うクラスメートや学校の先生、地域の人々と出会うことも含め、それらはあなたの長い人生の旅の一部になります。
そんな旅のお供に、幌加内高校は地域と一体になりサポートします。
君の〝地域みらい留学〟という旅が、ワクワクと共に君らしい高校2年生の1年間を楽しみ、選んで間違いじゃなかったと確信できるように。
「絶対に行ったほうがいいよ!」
と、友達に言うことができるように。
幌加内という町として
小さな町です。
留学生が生活をしたことも、体験をしたこともないくらい小さな町です。
地域みらい留学365で幌加内高校に地域留学生がやってきていることを多くの町民が知っています。
北海道のその他の地域から多くの生徒がやっていている幌加内高校ですが、北海道外からこれだけの生徒がやってくることは初めてのことではないでしょうか。
もちろん外国人ではないので、驚くことや言葉の違いなどがそこまで多くはないですが、時には文化の違いや食べ物の違いなども多少あることでしょう。
今回の留学生の受け入れには、高校だけではなく町としても大きな関わりをもち、もっと言うならばこの受け入れは幌加内町としての判断です。
町をあげて地域留学生をサポートし、幌加内町という地域の魅力を知ってもらいたいと思っています。
君たちの旅が始まった
地域みらい留学生は幌加内高校で様々な新ことに直面するでしょう。
雪国の生活。周囲に囲まれた大自然での生活。新しく出会う友人。見たことのない景色。聞いたことのない鳥の鳴き声。触ることがなかった畑の土と匂い。
旅の始まりは最初が一番興奮し、ドキドキと不安が同居する時期です。
いずれ環境や様々なことに慣れ、当たり前の景色になるでしょうし、今感じているようなドキドキは遠い過去のものになるでしょう。
君たちの旅が始まったことに、そして地域みらい留学という旅の仲間が全国にいるということを是非とも知っておいてください。
旅の仲間はたくさんいる方が楽しいこともあります。
小さな町の小さな学校ですが、できるだけ多くの仲間と自分たちの地域みらい留学という旅を楽しみ、長い人生の良き経験として一日一日を充実させたものにしてください。
そのために、幌加内町と幌加内高校は地域みらい留学生の旅の仲間になりますよ。