幌加内高校バドミントン部と卓球部は全国制覇を目指す
「全国高校そば打ち選手権3連覇」
現在は世界各国のそば打ち高校生から追われる立場の幌加内高校のそば局(そば部)。
彼らからはディフェンディングチャンピオンとしてのオーラがプンプンと出ています。まるで王者の風格です。
そんな彼らに負けじと、頭角をメキメキ伸ばしているバドミントン部と卓球部。
待ってろ、全国の強豪たち。いや、やっぱり待つな。
こんにちわ。幌加内高校ですが何か?
定体連って知ってます?
高校総体、通称インターハイ。
多くの人が知っている高校生の大きな大会と言えば、上記のものになりますが、実はその裏でも行われている負けられない戦い。
〝定体連〟
「定時制通信制体育連盟」の略称です。
さて、北海道の小さな町にある幌加内高校。
実は全日制の定時制高校という、ちょっとばかりイレギュラーな高校です。
多くの人は「定時制」と聞くと夜間授業をイメージすると思いますが、幌加内高校は「昼間定時(ちゅうかんていじ)」という、一般的な高校と同じ時間帯で授業を行なっています。
昼間定時であっても、運動部での大会などは「定体連」に出場となります。
この「定体連」の少し変わったところでは、年齢の幅があるということ。
普通校に比べて、色々な年齢が集まりやすい定時制や通信制などの高校では、16歳の生徒と20歳の生徒が試合を行うこともあります。
ある意味、これも定体連の醍醐味。いや、醍醐味は言い過ぎですが、それはそれでの楽しみがあるのも確かなことです。
行け幌高卓球部!とバド部!
今年度、地区大会を勝ち抜き北海道大会に出場を決めた、幌加内高校の卓球部(個人戦)とバドミントン部(団体)。
今やモチベーションは最高潮に達し、松岡修造氏のごとく熱い毎日を送っております。
多くの生徒が幌加内高校にやってきて始めたばかりではあるものの、経験者の先輩バド部が引っ張り、1年生も頑張ってついてきています。
体育館が使えない日には自分たちで走り込み、町内にある体育館施設で練習を重ね、まずは北海道の猛者たちを倒すべく意気込むバド部。
そして毎日ひたすら卓球ボールを打ち込む卓球部。彼らのひたむきな姿勢には全幌が涙しています。多分。
少ない練習時間の中でいかに効率的に練習ができるか、そして練習試合も簡単に行えない中で、どのように強くなるか。
頭を捻りながらやっていかなければいけません。
定体連はワンチャンある?
「ワンチャン」
10年ほど前なら「ワンチャン」はソフトバンクホークスの名誉会長になっている「王さん」のあだ名でしたが、今の時代「ワンチャン」は「ワンチャンス」の略称として成り立っています。
高体連で全国制覇はかなり高いハードルとなっていますが、定体連であればワンチャンできなくもない全国制覇。
もちろんそれなりの練習と、ほんの少しの運が必要となりますが、越えれなくもないハードル。
もし定体連であったとしても、全国優勝は優勝です。
まずは北海道大会を勝ち抜いてからという壁はあるものの、いずれは幌加内高校だって全国大会で優勝は狙えることでしょう。
そば局(そば部)だって全国のそば打ち選手権で何度も優勝をしているように。
そんなそば局に触発されて卓球部もバド部も〝ワンチャン〟を掴み取るかもしれません。
その名の通り「一回のみのチャンス」かもしれませんが。
君たちならできる。はず。
時より制服のまま練習をする生徒がいますが、着替える時間も勿体無いほど練習が好きということにしておきましょう。
今、彼らは北海道大会に向けて1秒たりとも無駄にはできないのです。
着替える時間を惜しんででも、練習をしたいというやる気だけはプロスポーツ選手と遜色はありません。
定時制は普通校とは違い、北海道大会や全国大会が年に1度しかありませんがその「ワンチャン」を目指し、栄光を掴み取ろうじゃありませんか。
そばと農業が目立っている幌加内高校ですが「定体連」に幌加内高校の名前が響き渡るよう一矢報いてください。
「定体連」を足がかりにオリンピックに出場したっていいじゃないですか。
そんなサクセスストーリーが、次世代の定時制高校や通信制高校に一筋の光を照らしてあげようじゃありませんか。
頼みますよ、幌加内高校のバド部と卓球部の皆さん。
あと、バスケ部もね。