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幌加内高校、満を持して全国デビュー

人口1200人。
全校生徒43人。

全国の小規模校ファンの皆さん、お待たせしました。
北海道からの眩い光、幌加内高校、ついに、ついに華の都大東京、そして万博大好き、笑いの町大阪に進出し、大々的に全国からの生徒募集を公に始めました。

全国でも人口減少の最先端をフレッツ光の速さの如くひた走り、北海道からの生徒数はもはや減ることはあっても増えることはなく、全国から生徒を集めなければ高校の存続が危ぶまれます。

岸田総理の言う「異次元の少子化対策」は、もっとスピーディーに異次元の速さで行ってもらわないと、異次元の勢いで地方の高校がなくなり、異次元のレベルで町は消滅。そして3次元から4次元への次元移行で幌加内町もパラレルワールドへと突入してしまいす。

意味不明なことも異次元レベルで書き込めば、それなりに意味のありそうな文脈になることを知っている、国内唯一の多次元レベルな高校。

こんにちは、幌加内高校ですが何か?



町立マジック

北海道以外ではあまり馴染みのない「町立高校」。
そんな北海道でも町立高校は数少なく、そのうちの一つが幌加内高校です。

多くの高校は「県立」、まあ北海道で言うならば「道立」。そして全国的には「私立」が一般的ですが、一般論に惑わされることなく、独自路線をひた走る幌加内町では、町が高校を設置するという、令和時代でもアバンギャルドな自治体です。

ちなみに、北海道での町立高校は約14校。「村立高校」も含めると15校ほどになるでしょうか。

自治体の財政難が叫ばれる昨今、町が高校を運営するとは、どれだけ大変なことか多くの人に理解は出来かねることでしょう。

例えて言うならば、北海道のヒグマを相手に空手チョップでKO勝ちするくらい大変なことです。

そんな大変な運営も、幌加内町は町の全面支援の元、将来に悲観することなく邁進しております。

ニュースを見れば「財政がない」と言う国、日本。口を開けば「お金がない」という、試される大地、北海道。そんな中、町民の心と、財布の口を開いて自らの町で高校を運営する気概のある幌加内町。

This is 幌加内マジック。


それなのに

Paypay Suica icoka aupayと色々な電子マネーがあり、ビットコインやイーサリアムが資産価値を高める中で、クレジットカードはおろか、現金以外に一切興味のない幌加内町。

電子マネーなんて、架空のお金はまるでメタバースの世界観です。
幌加内町へ来る際は、お財布にパンパンの現金を詰め込んで、足を運んでもらわないと、お水も買えません。

お財布には「夢」と、国際的に価値の低い「日本円」そして、幌加内町唯一の「地域クーポン」を詰め込んでください。

これで、あなたの好きなものは幌加内町で、何でも揃えることができますが、町内唯一のスーパーには限られたものしか売っておりません。

浅草饅頭も、りくろーおじさんのチーズケーキも、コストコの商品も手に入れることはできません。
18時閉店のスーパーにハイレベルな希望を求めるのはナンセンス。

コンビニはなくても生きていきます。
コストコもメガドンキーもイオンもありませんが、これらのバックアップはAmazonと楽天が解消してくれます。

Amazon、楽天の創業者のお二方、心よりありがとう。


地域みらい留学

今や、中学生は地元以外に全国の高校を選べる時代に突入し、なんなら1年間ごとに通う高校を変更できる時代。

転職することがスタンダードな時代になり、ジョブホッパーが溢れる日本で、高校生だって必ずしも3年間同じ高校に通うのは絶対条件ではなくなりました。

例えば、生まれは東京でも高校1年生は沖縄の久米島高校に通い、2年生は北海道の幌加内高校、そして3年生に久米島高校に戻って3年間の間に南国と北国で、高校生活の二刀流を経験してみるのも良いでしょう。

大人はパラレルキャリア時代と言われ、一つの仕事に縛られることなく2、3つの仕事を並行して行うことも一般化してきました。

そんな時代に、満を持して全国に名を轟かせる幌加内高校は、希望の光、いや、さらば青春の光よりも輝き、まるで令和のLED高校となること間違いなし。

8月24日、25日と再び、灼熱の熱帯夜、東京にて参戦します。

待ってろメガシティー東京。
アイヌの国、北海道からいくつもの高校が参戦しますが、どの高校も日本語での会話はOK。

試される大地で、あなたの高校生活を試してみたいっしょ?


おわり。