幌加内高校オリジナル授業。世界の英語ってどんな感じ?(英語)
日本人は英語が喋れない。
って、本当?それって、どこの誰と比べて英語が喋れないの?
そう考えたことあります?
喋れないと言えば、喋れない。でも喋れていると言えば喋れてる。
We are Horokanai(ウィーアーホロカナイ)
こんにちわ。幌加内高校ですが何か?
日本人英語喋れないは本当?
世界全体で見たときに、ヨーロピアンから比べると確かに日本人は喋れない。でも南米の人から見るとまだ日本人の方が喋れる方。アジアの中だとまあ普通。と言うのが、大まかな感じでしょうか。
ヨーロピアンといっても、スペイン人やイタリア人は英語を全く話せない人も多いですし、スペイン語圏の中南米では、特に多くの人が英語を必要としているわけでもないのでほぼ話せない。
アジアではマレーシアやフィリピン、シンガポールなど英語圏の国々はありますが、中国の首都圏以外の都市部に行くと日本人よりも喋れない町も多くあります。
一歩海外へ出て、英語の語学学校などへ通うと自分よりも全く英語の喋れない国の人たちを見て「え?This is penも知らない?」となることもあるでしょう。
ぶっちゃけこれが世界と比較をした時の日本の英語。特別日本人だけが英語が喋れないかと言われると、世界的に見ると平均値くらいのレベルです。
結局は比較対象を欧米諸国で考えるから英語の喋れない国となってしまいますし、学力の平均点だけで他国と比べると劣っているかもしれませんが、極端に英語が喋れない国民というわけでもありません。
お金がないから英語が喋れる
アジアでシンガポールやマレーシア以外に英語の通じるフィリピンやネパール、インドなど。
インドは元々英国の占領地ということもあり英語の教育がありましたが、ネパールやフィリピンなど貧しい国ではテレビで放送される番組をアメリカなどから安く購入します。(フィリピンは今は不明)
その番組を字幕をつけずにそのまま放映するので、多くの子供は英語に慣れた環境で成長します。ネパールなどで英語がある程度通じる理由は、テレビでの影響があります。
また、学校では観光学部なども多いので、それらの学部に所属すると英語は必須になります。町で英語がある程度通じる理由は、国にお金がないが故に英語圏のテレビを家でみんなで見るから。
ちょっと特殊な事情で英語が国に浸透しています。
韓国人はハヒフヘホが喋れない
韓国人の発音に「ハヒフヘホ」はありません。なので韓国人は「If」のことを「イフ」と発音するのががとても難しいのです。韓国人の英語初心者は「イプ」とよく発音します。彼らにとってこのことを直すのは簡単なことではありません。
これは韓国人に限らず、世界どこの国でも苦手な発音があります。日本人で言うならば「water」はとても発音が難しい。「ウォーター」と海外で発音するのは、もちろん通じますが正確な英語の発音だと「ワラー」が正確に近い発音になりますが、ネイティブ並みに発音するにはかなりの練習が必要。
「R]」の発音や「th」の発音は日本人には聞き取りづらく、聞き取れないものは自分で発音するのも難しいのです。
実は韓国人と英会話をすると日本人にはとても聞きやすい英語発音なのです(英語上級者を除く)
やはり根底にはどことなく日本語と韓国語の発音が似ていることがあるのかもしれませんが、日本人の耳には韓国人が喋る英語は聞き取りやすいのかもしれません。
ただし韓国人との英会話ができるようになる=ネイティブの英語を聞き取れるとはなりませんので、そこにはご注意を。
英語とスペイン語は似ているが喋れないラテン系
アメリカより南の中南米。
アメリカの下にあるメキシコに入ると一気にスペイン語へと言語が切り替わり、メキシコから南米のアルゼンチンまでは大半の国がスペイン語圏になります。
しかしスペイン語と英語は日本語と韓国語のようにいくつかの言葉がほぼ同じです。
例えば英語の警察は「police(ポリス)」がスペイン語では「policia(ポリシア)」となり、薬局は英語で「pharmacy(ファーマシー)」ですが、スペイン語では「farmacia(ファーマシア)」となります。
これらのように、いくつか似ている単語はあるものの英語を喋れない中南米の人々。
一説ではアメリカが多くの移住者の流入を防ぐためにも英語教育を積極的にさせないようにしているとも言われています。隣の国のメキシコですらさっぱり英語が喋れない人も多いのです。
日本人が英語を喋れないのは悪いこと?
例えば、外国人に英語で話しかけられて、英語が喋れないことでがっかりしたり、もう少し喋れたらサポートできたと後悔したことがある人は少なくはないと思います。
そして多くの日本人はなぜだか少しばかり申し訳なさの意識を持ちます。自分の国なのに。
しかし、南米の国などでは「いや、何言ってるかわかんねーよw スペイン語喋れよw」と、ごく真っ当な対応をされるのがしばしば。「スペイン語喋れないお前が悪いんだよ」という態度をされることもあります。
すごく不親切に思うかもしれませんが、それがいたって普通の対応であって、英語が喋れないことで申し訳なさそうにする日本人の奥ゆかしさは、世界ダントツのホスピタリティかもしれません。
英語で言いたいことが伝えれないのは別に悪いことでも恥ずかしいことでもありません。
発音なんて星の数ほど
英語の発音が上手くなければいけないなんてことはありません。ロシア人にはロシア人訛りの英語がありますし、フランス人にはフランス人独特の訛りがあります。
もちろん日本人は日本人独特の訛りがあり、もっと細かくいうと、人それぞれの訛りが英語にはあります。
確かに英語ネイティブのように喋れた方がカッコいいですし、上手に見えることもあるでしょう。
しかしプロサッカー選手の英語ですらどの国の代表選手も、英語の発音がいいわけでもなく、時には文法ですら正確ではありません。そんなものです。
アメリカに行けば北部や南部の町では田舎訛りの英語なので、全く聞き取れないこともあれば、イギリス英語だって、アイルランドやスコットランド訛りの英語で話しかけられると何を喋っているのかわかりません。
訛りを気にするあまりぎこちなくなるより、気にせず堂々と日本人は日本人の英語訛りで問題ありません。
なぜなら私たちのファースト言語は日本語なのですから。
ということで
どこと比べるか、何で比べるか(単純に学力だけか)によって、違いはありますが、世界で見た時に、全く喋れない人種ではないということ。
確かに上手く喋れて損はありませんが、日本人は片言英語や簡単な英会はできる国民だと思います。「Here school(ここ学校)」文法としては間違いですが、相手には何が言いたいか通じています。
これすら話せない国の人たちは世界にたくさんいます。
ですが、学校の授業でしっかり文法や単語を勉強しとくとさらに幅が広がりますし、深い話や信頼関係を作り上げることもできやすくなります。
今回は「世界の英語はどんなもの?」というタイトルの記事なので海外から見たときの日本人の英語の指標を表しました。
結局はどこの国から比べて日本人が喋れていないのかということですね。