最近の北海道って面白いだろ?幌加内高校が伝えるこれからの北海道
ここ数日「北海道」の3文字を新聞、テレビ、ネットで見かけた人は世界中にどれくらいいるのでしょうか。
我らの道民球団、北海道日本ハムファイターズの監督に新庄剛志氏が就任したことで、一気に日本中の話題をかっさらった日ハム。
日本の首都は東京でも、今の話題の中心は北海道。
こんにちわ。幌加内高校ですが何か?
北海道がリードする時代へ
野球に興味がない人にとっては全くを持って、気にもならない北海道日本ハムファイターズの新監督就任。
一説によれば、新庄氏が就任したことにより北海道の経済効果は50億円を超えるとも言われています。
さて、日本ハムファイターズが、誰もが予想をしなかったことを現実にしたことにより、北海道民はもちろんのこと、多くの国民にも大きな意識改革を植え付けたのではないでしょうか。
これは単なる新しいスタイルの監督就任か、それともこれからの時代を象徴するようなニュータイプのメッセージか。良くも悪くも、組織のトップの交代は、様々なメッセージをそこに含んでいます。
もちろん、日ハムもそれを分かってのこと。むしろメッセージを日本全体に発した監督交代になったかもしれません。
日ハムとしては監督の交代を発表しただけであって、まだ野球の結果も新しいチーム運営も出ているわけではありません。悪い言い方をすれば今はまだ〝話題先行〟に過ぎないのが現状です。
思い込みを外す
少し野球寄りの記事になってしまい、野球に興味がない人にとってはすいません。
北海道日本ハムファイターズの監督に栗山氏が就任し、様々な新しい取り組みを取り入れました。
多くの人が目にすることから、多くの人が知らないようなことまで、大半の人が〝常識〟として捉えていた物事への思い込みを外した作戦や、新しいスタイルを試すことによって、チームのみならず〝野球界〟に影響を与えるものとなりました。
代表的な取り組みで言えば、やはり大谷選手でしょうか。
まず第一に、大谷選手自体は日本の「日本のプロ野球には行かずアメリカへ行く」と、最初から名言をしていたのにも関わらず、日ハムとしては彼を獲得しに行きました(球団の判断か栗山氏の判断かは不明)
大半の国民は本人が最初から名言をしていた「メジャーに行く」ことを疑いませんでした。ましてや縁もゆかりもない北海道の球団に入る理由が特になかった。
しかし、日本ハムの球団は多くの人の〝思い込み〟を外す手札を持って交渉に臨みました。結果として、彼は日ハムへ入団。そして、日ハムを経由したことによってメジャーでも好成績を残しています。
次に、バッターとピッチャーの二刀流を成功させたこと。
国民の大半が最初は無理だと〝思い込んでいた〟ことを可能にして、多くの人の〝思い込み〟を外しました。
大谷選手の二刀流については、北海道の人たちのみならず、全国や世界に〝思い込み〟を外すきっかけを与えたものになりました。
アメリカや日本でも二刀流を目指すプロ選手が増えてきたのも、大谷選手が人々の思い込みを外す活躍をしているほかなりません。
国民の意識を変える日ハム
世間を「アッ」と言わせた、日ハムの新監督、新庄剛志氏。
どんな大企業であっても、世間を巻き込んで「アッ」と言わせることは簡単なことではありません。人によっては「プロ野球の監督が変わっただけで意識なんか変わらない」。そう思っている人もいることでしょう。
では、ここで一つ。
もし、仮に新庄剛志氏が監督になった初年度で優勝、もしくは好成績を残したら一体どうなるのか。
みなさん、世間はどうなると思いますか?
考えられることとしては〝これからの時代を引っ張るモデルのリーダー像〟になるということです。
どちらかというと日本の組織のトップはしかめっ面をして、厳しくまとめるタイプ。しかし新庄剛志氏が結果を出すことによって、一気に日本の組織のトップのスタイルの変更が現象として起こる可能性があります。
〝何事も楽しむこと〟
新庄剛志氏の過去のコメントやプロ野球での考え方、メジャーリーグでの考え方、ひいては生活全般において〝楽しむことが重要〟と度々発言しています。これはどんな緊張の場面でも彼自身が自らに言い聞かせていたことだそうです。
「仕事は厳しいもの」「お金を稼ぐのは大変なこと」「辛いことも我慢して乗り越えろ」
そんな今までの〝思い込み〟を外す一つのアイコンになるかもしれません。そして、彼の立ち振る舞いが組織トップのスタンダードなものとして認知がされてくると、多くの組織の組織意識が変わることでしょう。
しかし、結果が伴なわないと「やっぱり話題だけ」とがっかり感が強くなってしまうのも事実。
それらを持ったとしても、世間に強烈なメッセージを放った日ハムの球団経営と人事は、日本にとっても大きなものと思います。
地方が世間を変える
今まで、時代や世間を変えてきたのは紛れもなく、その国の中心からでした。それだけ多くの人も集まっていれば、流行やトレンドなんかも中心地にあったからかもしれません。
しかし、今は北海道のような日本の端から世間や人々の意識を変える時代になりました。
同じくプロ野球のソフトバンクが長年、常勝軍団として君臨していたのは一つの象徴かもしれません。
九州を拠点とし、実力で世間へメッセージを伝える球団もあれば、北海道を拠点とし、球団のカラーで世間へメッセージを放つ日ハム。どちらも日本の端にある球団です。
このようなカラーや〝思い込みの外し〟は、多くの人が集まっている場所よりも、地方の方がやりやすい現実もある。もしくは地方の方が、世間や常識にとらわれない考え方ができる。
そんな時代が今は到来しているのかもしれません。
学校も思い込みを外す時代
最後に学校を絡めて、少々強引な持っていき方ではあるものの、学校の世界だって全ての思い込みを外したものが必要になっている時代なのかもしれません。
このブログを読んでいて気がつくように、学校が学校だけのことを発信しなければいけない理由は現代にはすでにありませんし、誰が決めたことでもありません。
確かに学校という場所やそこで働く教員の方々は、世間に求められていることに対応や答えを出さなければいけないところかもしれません。
しかし、学校の生徒募集にしても、学校のこれからの在り方にしても時代と共に意識的なものも含め変化をしています。
もしかすると、学校への登校は一切なくなる時代になるのかもしれません。オンライン化が進んだ今、国内のみならず、海外の授業も簡単に受けることができるようになりました。
そうなると、生徒が教員を選ぶことが当たり前となり、教員もオンライン上でのレビュー制度になる日はそう遠くないのかもしれません。
制服制度はなぜ必要なのか。頭髪検査は何のために必要なのか。50分で区切られている授業は本当に適切な時間なのか。教科書は本当に必要なのか。
今まで〝当たり前〟と思って、続けていたことが〝思い込み〟ではないのかという疑問を持つことから全ては始まります。
幌加内高校も含め、多くの学校に世間に対してそこまでの影響力があるわけではありませんが、日ハムの監督交代を一つのきっかけとして、色々な思い込み、常識を疑う、もしくは外した思考が持てないと、これからの時代は、世間に流されるだけの、無味無臭の人生になるのではないでしょうか。