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幌加内高校の連覇は継続中ですが何か?

「全国高校そば打ち選手権」三連覇中の幌加内高校。

〝そばのインターハイ〟とでも言いましょうか。

これってもしかしてうどんバージョンもあるんでしょうかね?

「全国高校うどん打ち選手権」

多分ないですね。こんにちわ。幌加内高校ですが何か?


実は三連覇を継続中

コロナの影響もあり、2年連続で大会の開催自体が行われていない「全国高校そば打ち選手権」。

最後の大会の優勝校はご存知、幌加内高校。
3連覇を達成した、その年を最後に大会は見送られています。

授業はもちろんのこと、そば局(そば部)では大会へ向けてより正確に、そして時間内に全ての工程を終わらせることが求められます。

そば局の生徒たちに関しては、大会が開催されないことでモチベーションをどこに保つか、難しかった部分もあったかと思います。

以前、とあるミュージシャンがコロナで活動ができなくなりこんなことを語っていました。

「ゴールポストのないサッカーをやっている感じ。どこに向かってドリブルをすればいいのか、誰にパスを出せばいいのかも分からない感じ」

ここまでとはいかなくとも、幌加内高校で連覇を目指す生徒たちにとっても同じような心境だったかもしれません。

やはり大きな舞台で自分たちの磨き上げてきたスキルを披露し、評価をされるということは様々なモチベーションにも繋がるということでしょう。


すでにメンバーは一新

3年生が中心メンバーとなり、それに続いていた下級生もすでに卒業。
今の幌加内高校に残念ながら、全国大会を経験した生徒も連覇を経験した生徒もいません。

しかし、そば職人を目指して幌加内高校に入学した生徒などは、2年連続大会中止の影響を受けながらも、目標を見失うことなく〝夢〟への歩みを始めました。

サッカー選手になりたい。プロ野球選手になりたい。先生になりたい。大学生になりたい。ユーチューバーになりたい。

色々な〝なりたい〟があっていいでしょうし、その中で「そば職人」という、ニッチな分野を歩き、極めを目指すその姿は後輩にとっても、意志のある背中を見せてくれている卒業生の一人です。

また、自分自身が生まれ育った地元ではなく、3年間色々学んだ幌加内という町で就職をしたことは、町にとっても、後輩にとっても良い影響が少なくありません。

ただ、全国大会を経験した生徒が全くいなくなってしまったことは経験値の損出として、残念なとこはあるかと思います。


今年度は是非とも開催を

もちろん、色々な情勢の影響があり開催ができていないことはありますが、今年度は、開催を切望したいところでもあります。

幌加内高校に限らず、全国の様々な高校でそば打ちをやっている生徒も切望していることでしょう。幌加内に至っては、町をあげてのサポートということもあり、町民も望んでいることです。

自分たちのスキルを披露できる場があることは、やはり大きなモチベーションになり、普段の練習から実のある実技が行えます。

幌加内高校では全ての生徒がそば局に所属をしている訳ではありません。
授業でそば打ちを行なっているものの、そば局に所属をしてさらに上のレベルを目指す生徒は一握り。

また彼らが活躍をすることによって、他の生徒への相乗効果が出ます。

〝日本一そば打ちが上手い高校〟

そんな肩書きを誇りに思う生徒はもちろん、町民としても誇らしい肩書きの一つです。


連覇を途切れさせないよう

今までの先輩が繋いできた、全国大会3連覇という偉業。
すでにこれらの功績を知っている後輩はいませんが、途切れさせてはいけないというプレッシャーはあるかもしれません。

しかし、これらのプレッシャーを感じることができるのは、連覇を達成している高校だからのことでもあります。

今年度そば打ち選手権が開催されたとして、多くの強豪校は〝打倒幌加内公高校〟を掲げ、大会に挑むことでしょう。

そば打ちに関しては、幌加内高校は頭ひとつ抜けた高校でもあるのです。

今の在校生にその自覚はないでしょうが、他校から追われる立場を経験することで、プレッシャーに立ち向かうことや、町の〝誇り〟を感じることでもあります。

高校生ですと、インターハイなどの何かしらの競技で連覇を続けている高校があるかと思います。

同じ競技ではありませんが、競技や種目が違うだけで、それらの高校と同じ経験をしていることを自覚しても良いのかもしれません。

また、ここ数年はコロナで色々な大会がなくなり、様々なメディアが彼らのモチベーションを落とさないように、そして彼らを応援するために色々な取材を行なってくれました。

普段出会うことのないであろう、テレビタレントや歌手などが身近な存在として接してくれることで、普段の学校だけでは経験できないものを経験してくれたかと思います。

これらのようなことも、幌加内高校が3連覇という成績を残し続けていた結果かもしれません。


多くのメディアが取材を行なってくれたことも含め、そば打ち選手権が開催された暁には、是非とも4連覇を達成して自分たちの自信に繋げ、幌加内高校や幌加内という町の名前を全国で広めてもらいたいものです。

幌加内高校も今年度こそは全国高校そば打ち選手権4連覇という結果をブログやSNSを使って報告できることを楽しみにしています。