おい、春よ。遠慮せずにやってこい。幌加内へ春よ、来い。
白鳥を見ると幸せになる。
世界でまことしやかに囁かれる〝白鳥見たら幸せ説〟
そんな白鳥が美しく飛ぶわ舞うわの幌加内。
幸せが飛ぶ町、幌加内高校ですが何か?
シャイな春
4月14日。
幌加内の天気は晴れ時々雪。
いや、他の町では桜が舞うのに、なぜ幌加内では白が舞う?
おい、春よ。お前のシャイさは十分伝わった。
そろそろ、幌加内の桜木に花を咲かせ、白の雪は次の冬まで待ってみてはいかがだろうか?
チラチラ春をチラつかせてはいるみたいだが、もっとどっしりと構えて
「おい、幌加内。春がやってきたぞ」と堂々とアピールしてはいかがだろうか。
「雪はもうええて(千鳥 ノブ風)」
何が不満で4月に雪を降らす?
幌加内はスキー場も終わったし、ワカサギ釣りも終わったし、もう雪はいらんぞえ。
もう少し、他の地域を見習ってはいかがだろうか雪雲よ。
実は年中春の幌加内高校
と、多少ばかりの文句をお天気様に言ってはみたものの、幌加内高校の温室は年中春。
世界中から集まってきた様々な植物が幌加内高校の温室で根を張っています。
まるで、何百年も前から幌加内にいたかのような佇まいは、こちらが恐縮してしまうほどの存在感。
いずれ、がじゅまるの木や、バオバブの木も幌加内高校の温室にやってくるのではないでしょうか。
幌加内高校から出ずして、体験できる世界の植物たち。
たまには植物に話しかけて、観察してみるのはいかがなものでしょうか。
その際、外国からやってきた植物たちには、その国の挨拶で話しかけてみましょう。
「ナマステ。君はインドから幌加内にやってきたのかい?」
「ジャンボ。お前はアフリカのどこからやってきた植物なんだ?幌加内の水は合うのかい?」
「オラ!アミーゴ!日本の太陽はどんな感じだ?」
高校生ともなると、ワールドワイドに観察をしてみようじゃありませんか。
だって、幌加内高校だよ?
不公平極まりない説
日本全国に散らばる99%の高校のグラウンドにはもう雪はありませんよね。
大半の生徒はグラウンドで、次の大会に向けた練習を行なっているのに、幌加内高校では雪が邪魔をして練習ができません。
野球部、サッカー部、ラクロス部。
他校との差は広がるばかりですが、よくよく考えてみると、野球部もサッカー部もラクロス部も幌加内高校にはありませんでした。
幌加内高校である部活はバドミントン部(5名)バスケ部(2名)卓球部(1名)そば局(そば部)(5名)家庭科部(6、7名)
このような顔ぶれです。
卓球部の1名は壁打ちとイメージトレーニングを極めて、全国大会優勝を目指す鬼メンタルの持ち主です。
メンタルだけなら全国チャンピオン。
ちなみに、全国高校そば打ち選手権3連覇中は幌加内高校のそば局です。よろしく。
そうは言っても幌加内
白鳥が町からいなくなる頃には、春の芽吹きをさらに感じることでしょう。
本格的な暖かさと、春の色が幌加内で見れるようになるにはGWを超えたあたりでしょうか。
餌を求めて様々な野生動物が顔を出し、少し賑やかになってきた幌加内。
コンクリートジャングルで春を感じるくらいなら、自然の寒さを体感しながら春を待つ方がナチュラルな生活かもしれません。
まだまだ朝晩の寒さは続き、時より車に積もる少量の雪。
タイヤ交換なんてまだ先の話になるかもしれません。
日本一春が遅い幌加内かもしれませんが、日本一最後まで雪を楽しめる町かもしれません。
日本一のそば局があり、日本一の鬼メンタルの卓球部員が存在し、日本一遅い春を待ち、日本一最後まで雪を楽しめる幌加内。
春よ、来い。
ユーミンだって歌っているじゃないか。
春よ、夏と一緒に幌加内へ来い。
いつだって幌加内はウェルカムだ。
おわり。