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No農業 is Noライフ 幌加内高校です

だって農業高校だから。

もし農業高校で「No農業」をやってしまうと農業高校じゃないですよね。

幌加内高校が農業をやめたとなるとヤフーニュースのトップニュースに載るかもしれません。

こんにちわ。幌加内高校ですが何か?


花より男子

と、なるとは限らない幌加内高校の花と男子。

農業の授業では春の陽気に誘われるように、花の手入れをしていきます。

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ようやく雪が解けて畑への種まきができるようになるのが5月の中旬以降。

これが幌加内の風土です。

生徒が手がける多くの花々は、これから高校で開催される商店会での販売や、地域への寄贈、販売、卒業式などのイベントごとで使われるものばかりです。

農業高校ということもあり、学校の温室では様々な植物が栽培されています。

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北国の南国情緒、幌加内高校です。

アロハ。


農業とは愛情である

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幌加内高校の生徒が毎年町内にある農家さんでお世話になる〝農業体験実習〟

町内の農家さんには、農業の体験をさせてもらうのもそうですが、幌加内高校の生徒も作物と同じように育ててもらっています。

農業体験実習という実習を踏まえて、学校では伝えきることのできない仕事への向き合い方や、地域住民との触れ合いの中で会話を通しコミュニケーション能力も育ててもらいます。

もちろん実習で預かっていただいている農家さんには〝育てている〟という感覚はおそらく強くはないでしょう。

しかし、授業の一環で預かっているということは理解していただいているので、人間的な面も農業としての学びもさせていただいています。

特に幌加内高校は町立高校ですので、町民の方々の税金で運営されている高校です。

そしてそこにあるのは町民の方々の幌加内高校に対する愛と愛情。

自分の家族のように扱ってくれ、彼らの未来を考え愛情を持って接してくれる農家さんたちは作物も高校生も育ててくれます。


味わえ北海道の大地

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見渡す限りの畑と山々に残る残雪。

〝THE 北海道〟とはまさにこの景色。

幌加内高校は今年度より、地域みらい留学365という制度を利用して、1年間だけ幌加内高校に国内留学している生徒がいます。

彼らは主に首都圏からの留学生。

高校の授業で農家で仕事をするのはもちろん、残雪をバックに仕事をするこの環境はもしかすると、一生で一度のことになるかもしれません。

と、言ってもこの景色の雄大さを本当に理解できるのはもう少し年齢を重ねてからになるかもしれません。

歳を重ねれば重ねるほど、シンプルな自然の景色に感動するものです。

ただ、高校生のうちからこのような景色を味わうことは、知らず知らずのうちに自分の中にある感性をくすぐり、何かに感動することによって、新しい価値観を創り出すこともあるでしょう。

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北海道という土地では、農業を経験するだけでなく、自分の中の感性すらも刺激してくれる大地です。

5月の北海道は雪と緑が織りなすコントラストの世界なのです。


なぜか大人になると

大人の多くの人は一度は考えたことはあるのではないでしょうか。

「いつかは田舎で農家でも・・」

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農家をやっている人からすると「そんな甘い世界じゃないぞ」と思う人は少なくないでしょうが、歳を重ねるにつれ多くの人にはそんな気持ちが芽生えます。

やはり自然を相手に仕事したくなるのは人間の本能なのでしょうか。

今後様々な仕事が自動化し、新しい仕事が生まれる今の時代。

農業も例外ではなく自動化し、人の手がかからなくなってきますが、全く人の手が要らないということは考えにくいことです。

ただ、こうして若い頃から農業を学ぶことは様々なことに応用ができるようにもなります。

他の仕事に就いたとしても時には「今この仕事は種まきの時期だ」と、作物の成長に置き換えて、仕事の段取りや、自分自身の成長などを感じたりするようになります。

農業を学ぶということは、自分の人生の成長にも繋ぐことができるということです。


北海道の農家

やはり他の地域と比べて、土地の広さが違う北海道。

一つの農家さんが持っている畑の広さも、かなり広大な面積になります。

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人は人から学業を学びます。

しかし、自然は人に優しさと感動を学ばせてくれます。

自分たちの住む町が、自分たちの住む地球が〝土〟だとするならば、私たち人間はそこの土地に咲く〝花〟です。

広く大きな地で、それぞれの〝種〟が持つ〝花〟を育てれるよう〝水〟を与えるのが学校です。

正直、上手くまとめたと思っているので、一安心しています。


幌加内高校の農業体験実習は、このようにして町の農家さんにより生徒を育てていただいています。

幌加内高校で優しさと、感動を育ててみてはいかがでしょうか。

他にも学ぶことができる授業も色々ありますが、可視化できないものを育ててくれるのは、小さな学校ならではのことかもしれません。



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