見出し画像

札幌が幌加内を超えたあの日

札幌が幌加内を超えることって早々ないことなんですよ。

なんてったって、近隣都市を含めると200万人を超えるメガシティですからね。そんなメガシティに向かって、幌加内は人口1300人。

到底敵うはずもなく、唯一勝っているのが冬の寒さと雪の量。

しかしついに札幌も幌加内超えをするほどの雪が降ってきたおかげで、町の機能はほぼ麻痺状態となりました。

大変ですよね。

こんにちわ。幌加内高校ですが何か?


北国の田舎の不便と都会の不便

2022年2月6日の札幌ですが、札幌の人ですら大雪を見ると「幌加内みたい」と表現をします。

大雪=幌加内

そんな代名詞ができ上がってしまうほど、幌加内のイメージは大雪の町ということでしょう。

さて、爆雪先進国の幌加内からまずは札幌へ向けて雪中見舞いを申し上げます。大変ですよね、レベチな爆雪は。

大雪に慣れている幌加内ですが、これって人口が少ない町だからこそ毎年対応できるのかもしれません。幌加内と同じほど札幌に雪が降ると、基本的に冬の札幌は町が機能麻痺してしまいます。

人口200万人ですもんね。

一旦JRが止まったり、バスが止まったりとなると多くの人が行き場を失って、駅やバス停は呆然と立ち尽くす人が見受けられます。

同じ量の雪が降ったとしても幌加内の機能が麻痺しないのは、人口がそこまでいないこと。それに加えて、大雪が当たり前の町なので除雪管理がしっかりしていることなどあります。

こういう時は田舎の不便さと都会の不便さを感じることもありますよね。


札幌大雪=幌加内大雪とはならない

まあ、ご存知の通り北海道はでっかいどう。これだけ広い土地ですので、北海道で大雪警報が発令されたからといって、毎度毎度幌加内が該当するわけでもありません。

札幌から幌加内といっても北側へ160km以上離れていますし。

時には幌加内町民だって、他の町の大雪のニュースを見ながら家の中で暖かいコーヒーを飲むことだってあります。

また北海道以外の地域に住む、多くの人が勘違いしていることでもありますが「北海道に大雪警報が出る=北海道全てが雪」ともなりません。

特に北海道の場合、同じ大雪でもサラサラの軽い雪か、水分を含んでいる少し重ための雪かでも違いがあります。まあ、ここまでの大雪となれば、どちらにしてもそれなりの重労働になることは間違いないことかもしれませんが。

札幌は幌加内ほど気温が下がることもないので、少し水分を含んだ雪が多いでしょう。


今年はどうなの?

昨年に比べると幌加内の雪は少なめといったところでしょうか。

他の町はどうか分かりませんが、逆に札幌あたりはもしかすると平均的な雪の量を今年は超えるのかもしれません。

「今年は札幌雪多いよ」

そんな北海道のローカル話題もあるくらいですし。肌感覚だけで言うと、どちらかと言うと暖冬。肌感覚ですが。

もっと細かく言うと、その月その月によって雪の量も変わってきます。

しかし幌加内の冬にあって、札幌にないものがあるんですね。

これは北国以外の人はあまり知らないことかもしれません。


ダイヤモンドダストは限られた奇跡

大気中の水蒸気が結晶化してできるダイヤモンドダスト。

これは限られた地域で、限られた気象条件が起きなければ見ることができません。

同じ北海道とは言え、これらを札幌で見るのはさほど簡単なことではないでしょう。

北海道の中でもより寒い地域などは早朝に条件が揃えば見ることは可能です。

この一瞬を切り取るために、北海道では早朝から写真愛好家や動画を撮りに多くの人が震えながらカメラを構えます。

もちろん自然現象なので、ある程度の気象条件を前もって情報としてもっておく必要がありますし、必ず見れるものではないので、根気が必要にもなります。

それほどレアな現象の一つでもあるのです。


とりあえず今回の札幌は異常レベル

毎年異常レベルの雪が降り積もる幌加内が言うのだから、間違いありません。

今回の札幌の降雪量は異常を超えた災害レベルです。

札幌は北海道の中でも〝豪雪〟のくくりに入らない町です。そんな札幌でこれだけ雪が降るのは、同じ道民でも驚く量になります。

数年に一度はどこかの地域で雪害級の自然災害が起こります。

夏の台風ももちろん大変ですが、冬の雪害も町の機能が麻痺するほどの苦難があります。

爆雪先進国の幌加内ですら今回の札幌の大雪はドン引きする降り方です。

冬になると何かと全国的にニュースに出る幌加内ですが、今回ばかりは札幌に出し抜かれましたね。

札幌市民の皆さん、今回雪が多かった地域の皆さんお疲れ様です。

頑張ってください。