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桜満開、雪満載。おい、幌加内明日はどっちだ?

「最近は日中も暖かくなりそろそろ春の訪れでしょうか」

そんなメールを受信するたびに思う、2月の真冬。

真冬の幌加内へのジョークなのか、それとも幌加内が外国なのかわからなくなりますが、全国から生徒が来るようになったここ最近の幌加内高校。

できれば雪の吹雪と一緒に桜吹雪でも降ってくれれば世界的有名な町になることも間違いなし。

こんにちわ。幌加内高校ですが何か?


桜前線滑走中

2022年の2月1日。沖縄では名護の桜が満開になりました。

相変わらず沖縄が好きな幌加内高校では英語の授業で「私のお勧めする沖縄」をスピーチしたばかり。

12月に幌加内高校の2年生が見学旅行で行った沖縄は、今では桜とハイビスカスが咲き乱れ、ハイサイ気分真っ盛りかもしれません。

そんな沖縄名護から北へ2300km

幌加内の白樺の木々には〝樹氷〟が青と白の世界を創作します。

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画像加工をすることもできる時代になりましたが、アナログ幌加内ではそんな画像加工も必要なし。

こんな樹氷を学校の窓から眺めながらもう一度先ほどのメールを読み返します。


「最近は日中も暖かくなりそろそろ春の訪れでしょうか」


全国の保護者の皆様。あなたの町が春でも幌加内の春は5月以降です。

2021年のGWですら雪が降った幌加内。〝ゴールデンウィーク〟と呼ぶには程遠い5月のウィークですが、5月のダウンジャケットは格別の暖かさです。

しかし桜前線は公立高校のように公平な選択をしてくれません。

まずは日本最南端の沖縄から始まり、3月には九州や東京が満開になります。関東から東北を舐めるように北上し、一旦一呼吸を入れてから北海道へと滑走してきます。

そして5月の半ばに稚内の桜も満開になるということです。

不公平感たっぷりの桜前線。これは気象庁にクレームを入れると解決してもらえるのでしょうか?

調和と平和を重んじる幌加内は納得できません。どこの町よりも先に冬がきて、どこの町よりも遅い春が来る幌加内。

時より〝町ガチャ〟したい気分になりますよ。


季節時差という時差ボケ

今年の幌加内の冬はちょっと雪が少なめ。

そんなこともあり、幌加内にしては珍しく2月にアスファルトが見える状態になっています。

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冬の晴れ日にアスファルト。

こんな景色が見えると、幌加内や北国の人は決まってこう思うでしょう。

〝春みたいだなぁ〟

しかし全国から生徒が来ている幌加内では季節格差の時差があるようです。

「嘘でしょwどう見ても冬じゃんww」

幌加内の人々にとっては春の兆しを感じても、関東圏から来た生徒からすると2月でもありえないほどの積雪量。

全く、関東圏の生徒は季節時差があって困りますねぇ。そろそろ皆さんの季節感覚も幌加内の季節時差に合わせてもらわないと。

時差ボケは体に悪いですよ。


現実を見よ

それでは今週の幌加内はどんな気温になっているでしょうか。全国のみなさん、是非ともあなたのお住いの町と比べてみてください。

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あなたの町に春が来たと思っても、幌加内にはまだ遠い話。

まだまだ最低気温は絶好調の-18℃。これが現実です。

しかし見てください、日曜日の最高気温を。

ついに最高気温、プラマイ0の日がやってきます。北国の人々が首と足首と手首を長くして待っていたプラマイ0の気温。この最高気温がプラスになってくると、家でお赤飯を炊く人もいるかもしれません。

それほどまでに北国の人にとって最高気温0℃は嬉しい春の兆しです。

3月もまだまだ雪が降る幌加内。梅の花も桜の花もまだまだ咲きませんが、北海道の南部、函館あたりでは道内で真っ先にポカポカ陽気が訪れるでしょう。


雪がもしもピンク色だったら

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さて、一旦頭の中を少し捻って想像力を大きく膨らませてみましょう。

全国津々浦々、いや世界共通津々浦々、もしも世界各国で降る雪の色がピンク色だったら、世界はどのように変わったことでしょうか。

まずもって、日本の北国の冬はピンク一色に染まります。とてもファンタジーな世界ですよね。

沖縄の宮古島などでは海が綺麗な青色をしているため〝宮古島ブルー〟と呼ばれていますが、もし雪がピンクだったとすると〝幌加内ピンク〟などと呼ばれていたかもしれません。

世界で溢れる〝色〟にはセラピーとしての効果もあります。冬になると日照時間の短さや寒さで、北国の人の方が時期によっては落ち込みやすいと言われている昨今。

どれだけ寒くても、外がピンク色なら気持ちの落ち込みもおそらく減ることでしょう。どれだけ大変な除雪も雪がピンク色ならきっと楽しく除雪ができるでしょう(最初の3日間だけ)

そう考えるとなぜ神様は雪をピンクにしなかったのか。全くを持って理解ができません。

ピンク色は偉大です。


ということで

全国で春を感じている皆さん、おめでとうございます。そんな事実を横目に、幌加内はまだまだ冬を堪能します。

雪に色を付けてカラフルな冬を楽しんでいる人も幌加内にはいますが、こんな遊びができるのも雪の恩恵です。

幌加内でこんな作品を発見したら、それはおそらくこちらの「ほろばばぁ」が制作した作品でしょう。

出会ったこともない人に「ばばぁ」と記載するのには色々抵抗感はありますが、幌加内の町民なのできっと幌加内高校も応援してくれているに違いありません。

いつかはカラフルな雪が降る、世界唯一の町になって〝カラフルウィンター幌加内〟になってくれると、冬でも観光客が溢れかえることでしょう。

時代は2022年。そろそろカラフルな雪が舞う時代でもいいですよね。

あなたが笑えば世界は笑う。

幌加内が彩れば、世界も彩る。

今回もカッコよく締めれそうなので、ここら辺で記事を締めます。

おわり。


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